【就活学生、必見!】(12)紙おむつ素材の草分け「三洋化成工業」 (1/2ページ)

2010.7.11 07:00

 赤ちゃんはもちろん、高齢者にも重宝される紙おむつの素材となっている高吸水性樹脂(SAP)。三洋化成工業は同樹脂の草分けで、昭和53年に世界で初めて工業化。30年あまりの歴史を重ねたいまなおSAPの高性能化にむけた取り組みを続け、今年10月には“第4世代”と位置付けた新製品の発売を計画している。

 新製品は、紙おむつの薄型化を図る一方で、尿の吸収量を高め、長時間使用を可能にする高性能SAP。「サンウェットSG」シリーズの名称で、子会社のサンダイヤポリマー(東京都中央区)から発売する。

 生産はサンダイヤが全額出資する中国子会社「三大雅精細化学品(南通)」(SDN、江蘇省)が担当、来年7月に年間生産能力7万トン規模の工場を新たに稼働させる。

 SAPの開発者で、三洋化成工業の研究・技術開発機能を担当する増田房義執行役員副社長は、「世界で当社を含む6~7社がしのぎを削るSAP業界をこの新製品で勝ち抜きたい」と意気込む。

 SAPは、濃度0・9%の塩水で自重の約60倍、純水なら同最大3千倍の水を吸い、少々の圧力をかけた程度では吸った水を容易に放さないという機能を持つ高分子。紙おむつや生理用品など衛生材の吸収剤として不可欠な素材だ。

 45年に研究開発要員として入社していた増田氏が、米国の研究所で行われていたトウモロコシの利用研究のデータをヒントに研究を重ね、50年3月にアクリル酸を使って高濃度に重合する方法を開発した。

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