2010.7.27 05:00
使用済み携帯電話端末のリサイクル促進に向け、商品券などのインセンティブ付与が検討課題となってきた。端末には貴金属やレアメタル(希少金属)が多く含まれ「都市鉱山」としての期待が大きいが、回収台数は低迷。2009年度は6年ぶりに増加に転じたが、00年度の半分程度にとどまる。あの手この手で回収増に取り組む携帯事業者各社だがインセンティブ付与には消極的。ただ、国による実験では一定の回収増効果が確認されるなど期待が高まっている。
電気通信事業者協会(TCA)などのまとめでは、携帯電話・PHSの回収台数は04年度から5年連続で前年を下回り、08年度は617万台と過去最低に落ち込んだ。携帯電話の販売制度変更で消費者の買い替えサイクルが長期化したのに加え、端末に保存した写真やメールを残したい利用者などが多いことも下落傾向に拍車をかけた。
ただ、09年度は692万台で、6年ぶりに増加。最大手のNTTドコモは取扱説明書や料金明細書の同封書類などを通じてリサイクルへの協力を地道に呼びかけ、前年比約9%増の376万台を回収した。テレビCMを展開したKDDI(au)が約15%増の219万台。「周知活動の効果が表れた」(TCA)といえる。