2010.7.28 13:32
牛丼並盛りの値引きキャンペーンを開始した吉野家=28日午前10時22分、大阪市西区の吉野家阿波座店(門井聡撮影)【拡大】
牛丼大手の吉野家が28日、期間限定で並盛りを従来から110円値引きし270円とするキャンペーンを開始し、大手3社の値引き合戦が火ぶたを切った。ただ、1日早く27日から割引をはじめた「すき家」や、29日に値下げを開始する「松屋」は、並盛り250円と吉野家を下回る価格で包囲網を敷く。消費者の低価格志向が強まる中で、各社の最安値をめぐる戦いは、さながら“真夏の消耗戦”の様相を呈してきた。
この日、午前10時から割引を始めた吉野家。大阪のオフィス街にある阿波座店(大阪市西区)は、キャンペーンの開始を待って、早めの昼食に訪れたビジネスマンや若者らでにぎわった。
牛丼業界では、松屋を運営する松屋フーズが昨年12月に牛めし並盛りを380円から、業界最安値となる320円に値下げする価格改定を実施。直後にすき家を運営するゼンショーが、通常330円だった並盛りを280円に価格改定し、低価格競争が勃発(ぼっぱつ)した。
すき家は価格改定後も、4、6、7月と値引きキャンペーンを期間限定で行い、今回で4回目。一方、松屋も全国では、すき家と同様のペースで値引きを行っているが、近畿2府4県では6月のキャンペーン以降、値下げ価格を継続する積極策で反転攻勢に出るなど、価格面での囲い込み競争が激化している。
これに対し吉野家は、入学や就職で新規顧客開拓が見込める4月は他社に対抗し、値引きを行ったものの、「価格競争には加わらない」と380円の並盛り価格を維持し、両者と一線を画す戦略をとった。