2010.7.30 05:00
音楽市場調査会社のオリコンが29日に発表した、2010年上期(調査対象期間=09年12月28日~10年6月27日)の書籍市場の調査結果によると、売り上げ部数は前年同期比1.5%増の6億5414万部と伸ばしたものの、総売上額は前年同期比1.9%減の5762億円と前年に及ばなかった。
部門別の売上額では、文庫とコミック以外の書籍が同3.8%減の3771億円、文庫が同0.1%減の657億円と売り上げを落としたが、コミックは同3.0%増の1333億円とプラスを確保した。
コミックは売り上げ部数でも4.1%増の2億5080万部と、書籍全体の売り上げ部数の増加に貢献したが、単価が低いため、書籍全体の売上額増加までには結びつかなかった。
大きく減らした書籍の中では、雑誌と書籍の性格を併せ持つムックが同29.7%増の669億円となった。ムックの出版が多い宝島社は、そのムックが上期の書籍ランキングのベスト10に3作も入っており、出版社別でも8位にランクインした。上位10社の中では断トツの38.3%増と、ムックを武器に大幅な前年実績越えを果たした格好だ。
また、ダイエット関連書籍のヒット作も多く、この分野の「趣味・生活・実用」ジャンルが同31.3%増の821億円と躍進した。
その他、出版社では講談社が同4.6%増の479億円を売り上げてトップに。コミック躍進を受ける形で、2位には同7.9%増の444億円を売り上げた集英社が入った。また、前出の宝島社のほか、学習研究社(同12.3%増)、アスキー・メディアワークス(同18.9%増)、昭文社(同13.2%増)が前年比2けた増を確保した。
オリコンの本ランキングは全国1717の書店の週間売り上げをもとに、推定部数を算出しており、08年4月からランキングを発表している。