□チーフ・プロダクト・スペシャリスト 石塚正樹さん(50)
1982年に発売された日産自動車の「マーチ」が“エコマーチ”として生まれ変わった。7月から発売が始まった4代目の燃費はガソリン1リットル当たり26キロで、クラストップを誇る。担当した商品企画本部の石塚正樹チーフ・プロダクト・スペシャリストに開発にかけた思いを聞いた。
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--8年ぶりのフルモデルチェンジだが、開発コンセプトは
「2004年の開発初期段階から基本コンセプトは世界中で売る『グローバルコンパクトカー』と決まっていた。世界でニーズが高くなっている小型車市場で戦える車を作りたかった」
--初代マーチは小型車の先駆けだった
「初代にさかのぼると、日米欧の先進国市場が成熟する中で小型車の需要が高まっていた。日本も『いつかはクラウン』に代表されるようなヒエラルキーが一巡し、日常的に使う上で、利便性があって手ごろな価格の車というニーズが出てきた。新しいベーシックカーの幕開けだった。その後、途上国で自動車需要が高まっていく中で、従来のマーチは市場にマッチした商品になっていなかった。日本や欧州で作っていたので輸出するしかないが、途上国は自国の産業発展のために高関税をかけているし、円高もある。結果的にマーケットで戦えず、量も確保できない。だから、新型マーチの開発はゼロスタートだった」