■「ゲームらしさ」で快適な操作
≪STORY≫
エンターテインメント性を持った家電-。そんなユニークな商品性で人気を集めているのが、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が開発した地上デジタルテレビレコーダー「torne(トルネ)」だ。3月の発売以来、インターネットや口コミなどで評判になり、発売から約半年が過ぎた現在も、品薄の状態が続いている。
トルネは、家庭用据え置き型ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」に接続して使う。地上デジタル放送の視聴や録画、再生ができ、開発プロデューサーを務めた商品企画部2課長の渋谷清人さんは「PS3の機能を最大限に活用し、新たな楽しみ方を提案した」と話す。
トルネの開発コンセプトは「ゲームらしさ」(渋谷さん)。そのコンセプトを実現するため、ゲームソフトの担当者も開発に加わった。
ソフト開発部門のJAPANスタジオに所属するシニアゲームデザイナー、西沢学さんは「ゲームソフト開発のノウハウを詰め込み、テレビを見たり録画したりするだけで楽しくなるものを作ろうと考えた」と言う。
◇
ゲームらしさとは何か。それは「快適さ」(西沢さん)と明快だ。ゲームソフトは、画面の切り替わりや主人公の動きがもたつくなど、ちょっとした操作性の悪さで、「つまらないゲーム」と烙印(らくいん)を押される。