「電気が足りない、原発が怖い、というなか、解決しないといけないというなかで(自然エネルギーの)モデルケースを作ろうということで、協議会の第1回会合を来月行いますが、34道府県の皆さんが賛同いただきました。ただ、株主の皆さまから今日、同意をいただかないとソフトバンクではできません。同意をいただいたならば、組織を使って皆さまの協力を得て、日本の問題解決に向かいたい。少なくともきっかけ作りを私たちが手伝いたい。定款変更をよろしくお願い致します」
「ただ、定款を変更しても法律が通らないと意味がありません。再生エネルギー法案というのは、実はあの震災の日の朝、閣議を通っているのです。その日の午後にあの地震が来た。小説ならできすぎの不思議な話です。あれから3カ月間、一度も審議されず、たなざらしになっています。何党もくそもないだろう、いい加減にせえ、と言いたい。せめて審議せい。国会、政治家は何のためにあるんだ。葬式に行くのが仕事ではなく、法律作ることだろうと言いたいけれど、こればっかりは国会議員にしか権限がない。(文句を言うのであれば)堂々と審議して反対しろ、と私は申し上げたい。誰が総理だろうだと関係ない。審議しろ、国民のためだけを思って法律を考えろ。それだけは私は許せん、というのが私の思いです」
《会場から大きな拍手がわく》
「これが通れば、欧米で起きているような、自然エネルギーへの投資が起きます。規制は通信とそっくりですよね。法案が通って皆様の賛同を得たならば、ソフトバンクが堂々ときっかけ作りを手伝える。ちなみにグーグルはスマートメーターに積極投資し、スマートグリッドに支援をしている。以前はグーグルのこの行動にピンと来ていなかったですが、震災後、やはりグーグルはすごい、と」