東芝は、ジェスチャーで操作できるパソコンを開発し、秋に発売する。手を左右に振るなどの簡単な動作だけで、DVDソフトを再生したり、テレビのチャンネルを変えられる。キーボードやマウス、リモコンがなくても離れた場所から直感的に操作できるため、利便性の向上や新たな利用法の創出につながりそうだ。
開発した技術は、パソコンに内蔵されたカメラで手の動きをとらえて解析し、操作内容を把握する仕組み。例えばパソコンでDVDソフトを見る際には、上下左右の腕の振りを十字キーに見立て、画面の前で右に手を振ると早送り、左に振ると巻き戻しができる。さらに握り拳を作れば決定、「バイバイ」のしぐさでキャンセルとなる。
左右に振った手を元に戻すときは、振りの速度の違いから操作でないことを判別し、誤作動を防ぐ。2.5メートル離れた場所からでも読み取れるため、同社では「居間でくつろぎながらみんなで映像を見るときなどに役立つ」とみている。
触れずに操作できるパソコンは、同社や富士通がすでに販売しているが、画面の手前にかざした手をマウス代わりとして使い、腕を上げ続けていなければならない。これに対し、今回の技術は個別の操作ごとに手を動かすため、疲れにくく、より実用的という。東芝では今後、パソコンだけでなく、電子看板(デジタルサイネージ)やテレビなど、幅広い機器への応用を検討していく考えだ。
(次ページ)続々登場、直感操作対応機器 その背景は