【直球緩球】マツダ会長兼社長 山内孝氏 「ロータリーにあこがれて入社」

2011.11.1 21:21

企業の注目ニュース

 --ロータリーエンジン車の生産停止を決めた

 「入社した昭和42年、マツダは初めてロータリー車『コスモスポーツ』を発売した。ロータリーにあこがれて入社しただけに、思い入れは強い。排ガスや燃費の規制が厳しくなり、改良が必要だが、それに見合う経済単位(販売台数)がない。ロータリーはマツダの技術の象徴であり、環境性能を高めるなど次世代モデル開発は続ける」

 --東京モーターショーでクリーンディーゼルエンジン搭載の「CX-5」を発表し、来春発売する

 「ディーゼルエンジンは高い圧縮率が必要で音が大きく、エンジンも肉厚だった。今回開発した『スカイアクティブD』は圧縮率を世界一低く抑え、コンパクトなエンジンに仕上げた。高価な排ガス処理装置を使わないうえ、燃費も良く、加速も2倍近い排気量の4000cc並みの良さ。ディーゼルの新市場をつくれると確信している」

 --国内生産比率が高く、円高が打撃だ

 「今の為替水準で、日本から輸出して利益を出せる自動車会社は1社もない。メキシコ新工場やロシアでの生産に乗り出すが、効果が出るのは2~3年後。当面は、海外部品比率を2割から3割に高めるなどコスト削減で対応する」

 --タイの洪水の影響は

 「タイ工場自体は被害はないが、取引先の部品メーカーが被災した。日本や中国から代替部品を供給する調査をしている。水が引けばすぐにでも応援部隊を送り込めるように準備もしている」 (平尾孝)

      ◇

 やまのうち・たかし 昭和42年4月マツダ入社。企画本部長、取締役、専務、副社長を経て平成20年社長、22年から現職。広島県出身、66歳