電気通信事業者協会がまとめた11月の携帯電話・PHS契約数によると、純増数(契約数から解約数を引いた数字)は、ソフトバンクが20カ月連続で首位だったのに対し、KDDIは2位で件数は半分ほど。アイフォーン4Sは、ソフトバンクが総契約数の7割強に達しているとみられる。
KDDIは最近でも「品薄が続いている」(田中社長)といい、在庫不足が響いた。一方のソフトバンクは、アイフォーン利用者が通信費0円から購入できるタブレット型端末「iPad(アイパッド)」も好調だ。
このような中、KDDIはスマホに加えて、タブレット型端末の事業も強化していく構え。現在、米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」などを搭載した4機種を展開するが浸透し切れていないのが現状だ。
田中社長は「移動通信事業で勢いを回復させる」として、新機種の投入も積極的に検討する意向を示した。来春にも発売される見通しの「アイパッド3」や、米マイクロソフトが来夏にも投入する新OS「ウィンドウズ8(仮称)」搭載のタブレット端末を投入するとみられる。