アサヒビールは20日、西宮工場(兵庫県西宮市)の自家発電設備で生まれた余剰電力を関西電力に売る契約を結んだと発表した。来年1~3月の3カ月間、一般家庭約7千世帯分(約630万キロワット時)の電力を売る。
同社西宮工場の自家発電はガス式のコージェネレーション(熱電併給)設備で、発電能力は約6500キロワット。通常、工場全体の使用電力の7割程度をまかなっているが、関電からの要請を受けて操業度を高め、同工場の使用電力のほぼすべてをコージェネで作り出したうえで、余剰電力を関電に売ることにした。
1~3月は気温が下がり、関電供給エリア全体では電力需要の増加が見込まれる。しかし、ビール工場では、最需要期の夏場より電力使用量が下がることから関電への電力売却が可能になった。同社は、吹田工場(大阪府吹田市)の自家発電設備についても、関電に余剰電力が発生すると提案したが、関電側から「当面、西宮工場の余剰電力だけで大丈夫」と説明されたという。契約金額は非公表。
アサヒビールは今夏の節電期間中、西宮工場の見学を休日のみに限定していたが、冬場は電力使用量がそれほど多くないことから、平日も受け付ける。