会社更生手続き中の武富士の管財人は28日、事業買収資金の支払いなど契約が履行されなかったとして、韓国消費者金融大手、A&Pファイナンシャルとのスポンサー契約を解除し、金融大手のJトラストと新たなスポンサー契約を締結したと発表した。
武富士は会社分割によって、債権者への支払い業務を切り離し、健全部分の事業会社をJトラストが約252億円で買収する。武富士の約470人の社員は、ほぼJトラスト側が引き受ける見通し。
Jトラストでは来年3月までに買収代金を支払い、武富士を貸金業の子会社と合併させる計画だ。
武富士の負債総額は1兆5000億円規模で、このうち過払い金の返還請求金額は、総額約1兆4000億円に上る。スポンサー変更後も、債務者への弁済は2回に分けて行い、1回目の弁済率は3.3%とするなど、弁済計画の内容は変わらない。
当初の更生計画では、A&Pが健全事業を約280億円で買収することになっていたが、その後の交渉で買収金額は247億円強まで減額されたうえ、支払い期日の28日になっても、入金されなかった。A&P側は資金手当てが付かなかったもよう。
3月に行われた武富士のスポンサーを決める入札では、Jトラストも、名乗りを上げていた。
しかし、Jトラストは4月、「選考過程における公平性・透明性が担保されていない」などとして、選定から撤退した経緯がある。