【展望2012】ディーゼル車、欧州で“腕試し” ホンダ・マツダ、独自開発続々投入 (1/3ページ)

2011.12.30 05:00

 自動車各社がディーゼル車で再挑戦する。ホンダが来年、ディーゼル普及率の高い欧州で新車を投入、マツダも欧州と国内で販売する。欧州では独フォルクスワーゲン(VW)など地元メーカーの後塵(こうじん)を拝し日本の大手3社はシェアを落としてきたが、ホンダとマツダは独自開発のエンジン車で勝負する。トヨタも独BMWから小型エンジンを調達して2014年に発売し、巻き返したい考え。12年は日本のディーゼル車の“実力”が試される年ともなる。

 低燃費で高出力

 「もう開発をあきらめていたと思っていたんだが、すごいものをつくってきたな」

 11月末、ホンダが「ツインリンクもてぎ」(栃木県茂木町)で海外のモータージャーナリストを招いて開いた技術説明会。新開発のディーゼルエンジンを搭載した実験車でコースを回ったジャーナリストが車を降り、開発担当の野中俊彦常務執行役員に興奮気味に握手を求めた。

 ホンダは、排気量1600ccで世界最軽量のこの新型エンジンを搭載した小型車「シビック」を来秋に欧州に投入する。従来よりも小型化したが、過給器(ターボチャージャー)と組み合わせ、クラス最高の燃費と高出力を両立させたのが特徴という。

 同じ独自開発のディーゼルで勝負するのがマツダだ。次世代環境エンジン技術「スカイアクティブ」に基づいて開発したディーゼルエンジン搭載のSUV(スポーツ用多目的車)「CX-5」を発売する。排気量2200ccながら、4000ccのガソリン車並みの高出力を備える。燃費性能も、実際の走行に近いJC08モードで軽油1リットル当たり18.6キロと、国内で販売されているディーゼルSUVの中でトップだ。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!