自動車大手8社が27日発表した平成23年の国内生産では、全社が前年実績を下回った。合計は前年比13・4%減の797万8541台で、2年ぶりの減少となる。東日本大震災とタイ洪水による減産が響いた。この双方で大きな影響を受けたホンダは、国内販売で5位に転落した。
歴史的な円高水準が続く中、各社の国内生産は厳しい状況が続き、海外シフトが加速する懸念も強まっている。
震災による減産規模は、トヨタ自動車が国内外で98万台、ホンダが42万台と大きい。部品供給が正常化し、生産ペースが戻った昨年10月に、今度はタイの洪水によって、再び大規模減産を余儀なくされるなど、「自然災害に振り回された」(大手幹部)。
特に震災からの生産正常化が他社よりも遅れた上、タイの洪水で主力工場が浸水し、現在でも稼働停止となっているホンダは、国内生産が前年から28%減、海外生産も17%減と大打撃を受けた。
前年はトヨタに続いて国内販売は2位だったが、日産自動車、スズキ、ダイハツ工業に抜かれ、5位に転落した。
対照的なのが、日産の好調だ。震災直後も、優先的に中国に部品を回すなどの措置で、影響を最小限にとどめ、海外生産は同2割増、国内と海外合わせた世界生産では、唯一2けた増となり、2年連続で過去最高を更新した。
自動車大手の平成23年の生産・輸出・販売台数実績
| 社名 | 国内生産 | 海外生産 | 輸出 | 国内販売 |
|---|---|---|---|---|
| トヨタ | 276万0028 (▲15.9) | 416万8785 (▲4.0) | 156万8941 (▲10.1) | 120万0976 (▲23.3) |
| 日産 | 111万2995 (▲1.8) | 351万9380 (20.5) | 71万6390 (6.8) | 59万1312 (▲8.4) |
| ホンダ | 71万0621 (▲28.4) | 219万8395 (▲17.1) | 23万5087 (▲23.0) | 50万3490 (▲22.2) |
| スズキ | 94万9799 (▲11.9) | 177万6100 (▲2.1) | 24万9014 (▲10.9) | 55万3303 (▲11.5) |
| マツダ | 81万3302 (▲10.9) | 35万2289 (▲10.7) | 65万0577 (▲10.9) | 18万9990 (▲15.1) |
| 三菱自 | 60万3594 (▲8.6) | 53万6738 (4.7) | 43万8033 (▲2.4) | 14万7606 (▲16.2) |
| ダイハツ | 60万9657 (▲8.3) | 38万4499 (8.1) | 2万1710 (▲45.8) | 54万8301 (▲9.9) |
| 富士重 | 41万8545 (▲14.9) | 16万1716 (2.3) | 29万8659 (▲9.1) | 15万8698 (▲10.2) |
| 計 | 797万8541 (▲13.4) | 1309万7902 (▲0.4) | 417万8411 (▲8.1) | 389万3676 (▲16.6) |
(注)単位:台。カッコ内は前年比増減率%、▲はマイナス