--大きさに制限のある軽を広くするのは大変だったのでは
「制限があるから、技術で逆転できる。NBOXの広さに他社が追いつくためには、エンジンやトランスミッションなどパワープラントをすべて作り直さないといけない。その間に、Nシリーズで軽の勢力地図を塗り替えようと思っている」
--F1のエンジン開発の経験を生かせた部分は
「バルブがたくさん開いて空気が入れられるように、F1のエンジンでも使われているロッカーアームやV6エンジンに使われているハイドロリックアジャスターを使っている。部品代は少し高くなったが、トータルの製造コストは変わっていない」
--NBOXは、当初は2012年に発売する予定だった
「10年11月ごろに行った全国の販売店向けミーティングの際に、NBOXのモックアップ(模型)を見せたところ、『早く出してくれ』という声が相次いだため、伊東(孝紳)社長の命令で発売を前倒しにした」