毛紡績最大手のニッケは19日、社交ダンス用ドレスの販売・レンタルを手がける中堅企業、ロビンフッド(大阪市淀川区)を買収したことを明らかにした。3月1日付で子会社の双洋貿易(神戸市東灘区)に吸収合併し、「ロビンフッド事業部」として規模の拡大を目指す。ニッケのユニークな多角化が脚光を浴びそうだ。
「『ニッチ(隙間)でリッチ』な市場を持つことが買収の決め手になった」
双洋貿易の石村彰英社長はこう説明する。ロビンフッドの事業領域は隙間のような小さな市場だが、富裕層を中心に安定的な固定客をつかんでいるという意味だ。
旧ロビンフッドは平成4年に創立し、大阪市淀川区の本店と、東京都江戸川区の東京店で計500着のドレスを販売・レンタルしている。6~7割は自社製品、残りは欧州からの輸入品。中心価格帯は販売が25万~45万円、レンタル(3泊4日)が7万~10万円と業界でも高級店として知られ、「顧客はプロの先生や富裕層が中心」という。
このため、景気の変動を受けにくく、リーマンショック後も年商1億6千万円、営業利益2千万円程度と業績はほぼ安定している。