初音ミク、“リアル”に商機 ライブ・カラオケ・CM…関連消費100億円超 (2/3ページ)

2012.3.27 05:00

 「初音ミク」は2007年8月、メロディーと歌詞を入力して女性ボーカルの音声を合成するソフトとして、音楽・ITベンチャーの「クリプトン・フューチャー・メディア」(札幌市)が発売した。基礎部分には、ヤマハが開発した音声合成システム「VOCALOID(ボーカロイド)2」を利用している。

 従来、同種ソフトのユーザーはミュージシャンなど音楽業界関係者に限られていた。しかし「ミク」は、アイドルに見立てた親しみやすいキャラクターを設定したことで、「音楽制作ツール」の枠を超えて幅広い注目を集めた。

 その結果、発売後1年間だけで、音楽ソフトとしては異例の4万本を販売。ユーザーが動画サイトに楽曲を投稿し、その視聴者が楽曲に映像を付けてさらに投稿するというサイクルが生まれ、ファン層の拡大が続いている。

 創作支える寛容方針

 このサイクルを支えているのが、キャラクターの版権に関するクリプトンの寛容な方針だ。

 「僕はITエンジニア出身。(プログラムの改良や再配布が自由な)オープンソースの恩恵をたくさん受けてきたので、著作権をある程度自由にすることに違和感は覚えない」と、伊藤博之社長は語る。こうした考え方から、同社はミクを使った動画などの2次創作について、「無償公開」や「登録した上で、材料費程度の価格で頒布」することを公式に認めている。

 結果として多くのアマチュアクリエーターがコンテンツ制作を手がけるようになり、動画サイトでは再生回数100万回を超えるヒット作が次々と出現。その人気を受け、商業ベースへのミク進出は加速度を増している。

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