スマホ連携「三つ星」調理家電 内食ブーム追い風、リッチに多彩に

2012.3.28 05:00

 電機メーカーが高価格帯の調理家電の拡充に乗り出している。パナソニックは、スマートフォン(高機能携帯電話)と連携した「スマート家電」を業界で初めて開発。小型タイプやデザイン性に優れた製品など多様化が進む。販売価格の値崩れが少ないこともあり、外食を減らして自宅で食事を楽しむ「内食」ブームを追い風に、各社は収益拡大につなげたい考えだ。

 パナソニックは27日、スチームオーブンレンジ「3つ星ビストロ」の新型NE-Rシリーズを発表。スマートフォンにダウンロードした専用アプリ(応用ソフト)でレシピを選択した上で、スマホをレンジにかざせば複雑なボタン操作なしで調理が始まる仕組みを採用した。

 担当者は「レシピのデータを蓄積したり、友人とレシピを共有したりすることでレンジの使い方が広がる」とアピールする。発売は6月1日で、市場想定価格は12万~15万円。

 1人暮らしや小人数世帯を狙った製品も増えている。三菱電機は、ご飯を茶碗(ちゃわん)1杯分(0.5合)からふっくらと炊き上げるIHジャー炊飯器の小容量タイプ(3万~6万円)を2月に発売。シャープもスチームオーブンレンジ「ヘルシオ」の本体を3割小さくした小型タイプを昨年投入し、「オーブンレンジ全体の売り上げが前年より4割伸びた」(担当者)という。

 クイジナート(米国)のフードプロセッサーやエレクトロラックス(スウェーデン)のトースターなど、海外メーカーの製品も好調だ。「食卓などに出したままでも調和する」(業界アナリスト)というデザイン性の高さが人気の理由という。

 各社は「高価格でも楽しく調理し、おいしい食事を味わいたい」(パナソニック)というニーズに応じた製品を今後も投入し、需要拡大を図る構えだ。


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