神戸・モザイクガーデン、5月6日で営業終了 大観覧車のみ残る

2012.4.7 12:30

5月6日に観覧車を除くすべてのアトラクションが営業を終了する「モザイクガーデン」=5日、神戸市中央区

5月6日に観覧車を除くすべてのアトラクションが営業を終了する「モザイクガーデン」=5日、神戸市中央区【拡大】

 神戸市中央区の神戸ハーバーランド内の遊園地「モザイクガーデン」について、運営する三菱倉庫グループは、大観覧車を除いて5月6日で営業を終了することを決めた。施設の老朽化とともに利用者が減少しているのが理由で、同社は近くの旧神戸阪急の跡地に平成25年度にイオンモールが開業するのに合わせ、新たな集客施設を整備する。

 遊園地の敷地面積は約5700平方メートル。土地を所有する三菱倉庫などが「阪神大震災の復興のシンボルにしたい」と計画し、7年12月に開業した。「1千万ドルの夜景」を形成するイルミネーションにもなっている大観覧車(高さ50メートル)やミニコースター、メリーゴーラウンドなどのアトラクションを備えた入園無料の“街角の遊園地”として親しまれてきた。

 ところが、ここ数年は施設の老朽化の影響で維持・修理費が増える一方、利用客も減少していることから同社が閉園を決断。昨年8月に照明をLED(発光ダイオード)に換えた大観覧車だけは、市民や観光客の人気が高いこともあって営業を継続することにした。

 神戸ハーバーランドでは現在、イオンモールやマンションを建設する計画が進んでおり、同社は「商業施設などから回遊し、相乗効果が期待できる施設を設置し、ハーバーランド全体の活性化につなげたい」と説明。後継施設の具体的な計画は今夏ごろに決めるという。