コンプガチャ全面廃止　新課金システム編み出され…いたちごっこか (1/2ページ)

　グリーやディー・エヌ・エー（ＤｅＮＡ）などのソーシャルゲーム関連６社でつくる連絡協議会は２５日、消費者庁が違法と認定した課金システム「コンプリートガチャ（コンプガチャ）」を６月３０日に全面廃止し、禁止事項を定めた指針を発表した。しかし、コンプガチャに代わる新たな課金システムを編み出す業者もおり、今後もいたちごっこが続きそうだ。

　連絡協議会が公表した指針では、コンプガチャを「特定の２つ以上の異なるアイテムを全部そろえることを条件に、別のアイテムを提供する方式」と定義。ただ、同種類のアイテムを一定数集めて別のアイテムと交換する方法や、アイテムごとに付与された点数の合計に応じて新規アイテムを得る方法などは該当しない、とした。

　ソーシャルゲーム運営会社は定義に該当するコンプガチャを発見した場合、開発会社に対する修正を指示。これに従わない場合は、ゲーム自体の公開を停止するなど厳しい態度で臨むとしている。

　しかし、すでに類似の課金システムも開発されている。例えば、複数種のアイテムが重複することなく出現し、やがて希少カードが手に入るという手法だ。

（次ページ）コンプガチャガイドラインの骨子