提供する缶詰の種類は、300種以上に及ぶ。中身は北海道産の熊の肉からフランスのサラダまでと多彩で、オリジナル缶詰の開発にも注力する。
店内は、缶詰がズラリと並ぶ木製棚を生かしたモダンな造り。来店者は、棚で好みの缶詰を選び、缶の中に詰まった料理や食材を楽しむ。このスタイルが幅広い年齢層の支持を集め、出店攻勢の原動力となっている。
缶詰バーは、2002年に大阪で生まれた。直営店での運営実績を土台に、10年から運営ノウハウをフランチャイズチェーン(FC)店に提供する方式で全国展開をスタート。現在の店舗数は17で、うち14店舗がFC加盟店だ。
FC加盟店の開業希望者も増加している。缶詰を主力とする店舗のため、厨房(ちゅうぼう)設備費などに多額の費用がかからず、300万円の開店資金で済む。通常飲食店の開業費の3分の1以下だ。さらに、難しい調理経験が不要なども魅力という。