カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは、2020年にアパレル製造小売り(SPA)で売り上げ世界一になることを目標にしている。アジア市場をその原動力とみて、出店を加速させる。12年8月までに日本を除くアジア地域で前年比107店舗増の出店を計画している。
現地紙マニラ・ブレティンなどによると、同社は、フィリピン・マニラ首都圏の大型ショッピングモールにユニクロの旗艦店舗を6月15日に開店した。東南アジアでは、シンガポール(09年4月)、マレーシア(10年11月)、タイ(11年9月)に次いで4カ国目の進出となる。
同社は今後、世界で年間200~300店のペースでユニクロの店舗を拡大する計画で、その大半をアジアに集中する。12年2月末で、中国が海外234店舗中129店と最も比重が高いが、東南アジアでも急速に店舗網を拡大していく。
フィリピンでは、マニラ首都圏を中心に今後3年間で50店舗を出店する計画。近い将来、インドネシアやベトナムにも進出する予定だ。