電動アシスト自転車の販売が好調だ。環境意識の高まりや健康志向に加え、東日本大震災後は、ガソリンが不要な移動手段としても見直された。すでに国内出荷台数ではバイクを上回り、二輪車市場の“主役”を奪う勢いをみせている。さらなる市場の拡大に向け、中高生ら若い世代の需要を取り込もうとする動きも出てきた。
ヤマハ発動機は、先月末に幼児2人乗り対応モデル「パス キッス ミニ」(希望小売価格13万7000円)を発売。最近では育児に積極的にかかわる「イクメン」の利用も増えていることから、男性でも抵抗のない外観デザインや色を採用した。
パナソニックサイクルテックは先月、電動アシスト自転車の弱点である重さを改善した「ビビ・ライト・U」(10万5000円)を投入した。重量を従来モデル比約17%減の21.5キロに抑え、女性や高齢者でも手軽に扱えるようにした。