JR東海社長の我慢も限界? リニア大阪早期開業論に「ありえない!」 (1/5ページ)

2012.7.17 08:00

山梨リニア実験線を走行する実験車両「MLX01-901A」=2010年5月

山梨リニア実験線を走行する実験車両「MLX01-901A」=2010年5月【拡大】

  • 秋山トンネルの内部。緩やかにカーブしている
  • JR東海の山田佳臣社長。リニアの大阪早期開業論に強い口調で反発した
  • トンネル近くの橋梁に設置された半円形の「明かりフード」。動物の侵入防止にも役立つという
  • 軌道部分の骨組みに設置されたパイプには、電気ケーブルを通す

 JR東海が平成39(2027)年に東京-名古屋間、57(2045)年に東京-大阪間での開業を目指すリニア中央新幹線を巡り、関西の経済界とJR東海との確執が深まっている。

 “我田引鉄”でリニア効果を取り込みたい沿線の経済界や自治体に対し、政治介入を避けて経営の自由度を保ちたいJR東海がついに猛反発。昨年5月に国土交通相が整備計画を決定し、26(2014)年の着工を目指して動き出した国家的プロジェクトの行方は混とんとしている。

 「民間会社の経営を考えると、名古屋まで開業して利益を確保し、(経営体質を身軽にして)大阪に取りかかる『2段階方式』しかありえない」

 9日に大阪市内で会見したJR東海の山田佳臣社長は、こう声を荒らげた。普段の温和な語り口とは全く異なる厳しい口調は、山田社長のいらだちの深さを端的に表していた。

JR東海が“自前主義”にこだわるワケ

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