同社の2.1ギガヘルツ周波数中心の基地局数は18万強で、900メガヘルツ対応はわずか3%程度。サービス開始時点で利用可能なスマートフォン(高機能携帯電話)は「iPhone(アイフォーン)4」「同4S」など10機種。今後発売する端末はすべて対応する見通しだが、「つながりやすい」電波の恩恵を受けられない利用者は少なくない。
5月25日の夏モデル発表会で孫社長は「“垂直立ち上げ”で一気に改善していく」と意気込んだが、実際には「既存の2.1ギガヘルツ基地局ネットワークに900メガヘルツをかぶせていくのは容易ではない」(同社幹部)。
同社は26日以降、900メガヘルツのカバーエリアをホームページで順次提示するが、計画は未公表。「サービスが使えることを確認してから掲載する」(同社関係者)ことで、確実にエリア拡大を進めていきたい考えだ。