104億円から319億円に拡大
ベルトに差し込むアイテムをゲーム機遊びのツールにも共通化、アイテムを菓子のおまけやカプセル玩具の「ガチャガチャ」にも商品化することで子供の遊び心をくすぐり、アイテム収集がブームになるなど新たな需要を創出した。
アイテム人気はベルトの売れ行きを伸ばす相乗効果も生み出し、「W」で約54万個を記録したベルトの売り上げは、11年放送の新作「フォーゼ」では約80万個に急増。12年3月期の仮面ライダーのキャラクター収入は09年3月期の104億円から319億円に拡大し、同じ比較で微増のガンダムを伸び率で大きく上回った。
バンダイナムコでは、経営統合当初、玩具やゲーム機など事業分野別で個々にキャラクターの商品戦略を考案していた。
だが、現在はキャラクターごとにマネジメントの責任者を置き、事業分野の縦割りを排した柔軟な発想で、知財の収益化を追求する仕組みに改めた。