一方、3社の中で最多の契約者数を持つドコモは、「利用者が多いため通信容量に余裕がない」(ICT総研の斉藤和アナリスト)とみられ、速度は最も遅かった。ただ「一度つながれば最も途切れにくく、安定感は抜群」(斉藤氏)という。
auはソフトバンクと同じ9月21日にLTEを開始したが、立ち上がりの遅れが否めず、受信可能地点は最も少ない。しかし、LTEが届かず、現在主流の「3G回線」で対応する地域では「安定した速度を見せ、優位性がある」(斉藤氏)。
LTEの本格普及に向けて各社は競うように基地局の増設を進めており、今後、利用者の利便性が増すのは間違いなさそうだ。