調査会社のMM総研が28日発表した9月末時点の光ファイバー回線の契約状況によると、契約者数は2319万件で、今年3月末時点より93万件(4.2%)増えた。特にKDDIは9月に260万件で、3月時点から33万件増と14.9%の伸びを記録。半年間の純増数はNTT東日本、西日本を上回った。
9月末時点のNTT東西の契約件数は、計約1700万件。シェアは合計で73.4%となり、3月時点より1ポイント減少した。
一方、KDDIは今年2月から開始したスマートフォン(高機能携帯電話)と固定回線のセット割引「auスマートバリュー」が好調。加入者数がNTTを上回る伸びをみせ、シェアは3月の10.2%から9月には11.2%まで拡大した。
NTT東西は光回線の月額利用料の値下げや、集合住宅向けの新サービスなどで巻き返しを図り、13年3月末時点で前年比130万件増の1786万件の契約を目指す。
KDDIも引き続きauスマートバリューに注力し、前年比63万件増の290万件を目指す方針だ。