東レの新素材「エアリッシモ」を使ったコートを着てポーズを取る同社の水着キャンペーンガールでモデルの岩崎名美さん=5日、東京都港区【拡大】
東レは5日、軽い着心地で見た目にはボリューム感がある婦人服向けの新素材「エアリッシモ」を開発したと発表した。コートやジャケットなど来年の秋冬物向けにアパレルメーカーに売り込み、初年度に2000疋(約10万メートル)を販売する計画。
エアリッシモは、衣料用のテキスタイル(織物)に使われる標準的な繊維に比べ、糸が4~5倍太い新設計のナイロン繊維を使用。糸の内部がストローのように空洞になっており、空気を含んで膨らむ。さらに、特殊な加工技術で繊維の間に隙間を作ることで、ボリューム感がありながら着心地は軽い衣服に仕立てられる。
東レによると、来年秋冬の婦人服は布地表面のでこぼこ感を生かしたシンプルなシルエットや、曲線的なデザインがトレンド。ボリューム感やハリ・コシのある素材が求められているという。