太陽を自動追尾、発電と集熱の二役 東大発ベンチャーが新システム開発 (2/3ページ)

2012.12.24 06:00

 太陽電池を包むガラス管の中には冷媒がセットされ、発電と同時に発生する熱も回収する。熱で水を温め、ハウス栽培や工場・ビルの暖房に活用できる。

 同社はこの装置を5000台以上つなぎ、発電能力が1000キロワットを超える大規模システムの本格販売にも2013年度から乗り出す。農業経営者や工場などに売り込む方針で、余剰電力は電力会社への売電を想定している。大規模システムは4億円程度になる見込み。ハウス栽培に導入した場合、8年間で初期費用を回収できるという。15年度に100億円の販売を目指す。

 同社は、シャープの元常務で東京大学先端科学技術研究センターの富田孝司特任教授が09年8月に設立した。3月末現在の従業員数は57人で、宮城県大崎市に工場を持つ。

整備には広いスペースの確保が欠かせない

  • 太陽光と水で基礎化学品を作る 経産省と化学会の研究開発プロジェクト始動
  • 「日の丸」太陽電池が起死回生へ 共同研究で勝機生まれるか

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5000円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!