「N700A」を投入
秒単位の管理は、定時運行のためだけではない。扉を閉めた後、発車まで8秒待つのも、その間に駅員、車掌が安全を再確認するために必要だからだ。毎日深夜に行われる線路の保守作業など、関係者すべての地道な活動が定時運行と安全を支える。
2月には各区間での最高速度を自動的に保つ「N700A」を投入する。唯一のネックだった自然災害時の遅れ回復に効果をあげることは確実で、遅延時間はさらに縮まりそうだ。
JR東海、JR西日本、JR九州と台湾高速鉄路の4社は昨年10月、日本型新幹線を共同で海外展開に取り組むことで合意した。「世界で最も古く、そして最も新しい高速鉄道」(関氏)は、改めて世界の注目を集めている。(内山智彦)