三菱自動車が24日に家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)を発売する。国内では昨年1月にトヨタ自動車が販売を開始して以降、参入メーカーがなかっただけに、ライバルの出現でPHV市場が花開く可能性もある。
PHVは電気自動車(EV)と違い電池切れの心配がなく、ハイブリッド車(HV)より低燃費なこともあり、両社とも次世代エコカーの「本命」と位置づけている。PHVの広がりで、昨年の国内乗用車販売台数で約2割を占めたHV分野の競争の第2幕が開くことになりそうだ。
三菱自が発売するのは、スポーツ用多目的車(SUV)「アウトランダーPHEV」(価格は332万4000円から)。自動車取得税と自動車重量税が免除され、国の補助金も最大43万円受けられる。EV走行がほとんどを占めるため、「PHV」ではなく「PHEV」と名付けた。
ガソリンを満タン、電気をフル充電した場合の航続距離は同クラスのガソリン車と同等の897キロ。先行受注は好調で、ガソリン車のアウトランダーとの受注比率はPHEVが7割を占め、輸入車からの乗り換えを検討する動きもあるという。