花粉症シーズンの到来を目前に控え、ドラッグストアなどでは一般用医薬品(市販薬)などの対策商品が出そろった。
環境省の予測では、今年の花粉飛散量は東日本を中心に前シーズンより多くなる見込みだ。需要の高まりに期待を寄せる製薬各社は、医療用成分を市販薬に転用した「スイッチOTC」を盛んにアピールするなどして、顧客争奪戦を繰り広げている。
花粉などによるアレルギー症状を和らげる医療用成分「セチリジン塩酸塩」配合のスイッチOTCを今月上旬、鼻炎薬ブランド「コンタック」で知られるグラクソ・スミスクラインと、同「ストナリニ」を展開する佐藤製薬がそろって投入した。
グラクソは、1日1回の服用で効くという「コンタック鼻炎Z」を発売し、コンタックシリーズのラインアップを5つに拡充した。小児用内服薬や鼻炎スプレーなどとあわせ「ニーズ別の幅広いサポート」(同社)で顧客の囲い込みを図る。