バンコク物流センターの倉庫面積は9858平方メートル。タイでは初めてとなる冷凍(マイナス26~マイナス20度)、冷蔵(5度)、中温(15~20度)、中温(25度以下)という4温度帯対応の定温物流サービスを展開。温度管理を徹底した倉庫内は、外気温との差が50度を超える場所もある。「大切な食材や商品を365日、最適な温度管理で保管・配送を行うことができる」(蓮実氏)のが特徴だ。
バンコクで増えている日本発のコンビニエンスストアやレストラン、スーパーマーケット、食品工場などにさまざまな食材や商品の配送が可能になる。蓮実氏は「屋台を中心に夕食をとるケースが多いバンコク市民が、家庭の味を楽しめる日が増える可能性は強い」と話す。
バンコクのほかにも、同社の定温物流サービスは、米国4拠点、中国・青島、ベトナム各1拠点で展開。特に米ロサンゼルスに保有する3拠点の冷凍・冷蔵倉庫は1994年に完成。その後、2007年、11年に現地の冷凍・冷蔵倉庫会社を買収したことで、合計収容能力がロサンゼルスとその近郊のロングビーチ両港における保管能力の60%近くを占めるまでに成長した。