追い詰められたシャープの真意は? 宿敵・サムスンと電撃提携へ (3/4ページ)

2013.3.6 15:00

 サムスンは、日本の優秀な技術者をヘッドハンティングし、その技術力で世界の頂点に上りつめたともいわれている。それにもかかわらず、イ会長の言葉に象徴されるように「もはや日本はライバルではない」といった発言が散見され、なかには「シャープやパナソニックは二流技術」とまで口にするサムスン関係者もいるという。

 連結売上高16兆円超のサムスンにとっては、100億円の出資でシャープの主要株主となれるメリットは大きい。液晶事業だけをとっても、シャープが業界に先駆けて事業化している新型液晶「IGZO」は魅力のひとつだろう。

 一方、シャープがサムスンと電撃的な資本提携に踏み切ったのは、財務状況の悪化から昨年3月に合意した電子機器の受託製造サービス(EMS)で世界最大手の台湾・鴻海精密工業との提携交渉が思うように進んでいないためだ。鴻海とは9・9%の出資を受けることで合意したものの、出資期限の3月26日を前に協議はまとまっていない。

鴻海の二の舞になる恐れは十分ある?

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