だが反応は鈍い。「8割も安いので、壊れても取り換えれば元が取れると考えるドライバーも多い」という。販売代理店から「正規品をもっと安くしてほしい」との要望も出たほどだ。
勉強会では同社の模倣品など約20点を展示。格安販売を可能にする製造法や素材などを技術者らが分析する。「模倣品にも思ったより『技術力』がある」との見方もあり、技術畑出身の藤森文雄社長も加わる予定だ。
同社の模倣品対策は今後も商標権の取得といった知的財産の保護が主眼だが、それだけでは価格の安さが優先される新興国では対応できない。知的財産部の佐藤広幸部長は「学べるものは学び、低コスト化技術の参考にしたい」と、発想の転換の重要性を強調している。