消臭芳香剤「消臭元」、レンジで焼き魚が調理できる「チンしてこんがり魚焼きパック」…。独特の商品のネーミングとともに、斬新な商品で消費者を驚かせる小林製薬。そのユニークな商品を生み出す源泉は、社員の高いモチベーションにある。そして、それをもたらしているのが、経営トップが社員に直接メールを送って、その実績をたたえる「ホメホメメール」などの評価制度だ。社員のやる気を引き出す秘訣は「信賞必“誉”」にあった。
ある日突然、社長からメールが…
このホメホメメール。平成8年に当時の小林一雅社長(現会長)が導入した。
ある日突然、社員に社長からメールが届く。その内容も簡単なものではない。メールを送る前に、社長はその社員に関する詳細な情報を上司から入手し、具体的にその社員の業績をたたえる。
今年1月、ある営業担当チームに小林豊社長からメールが届いた。そのチームは小売店での芳香剤などの陳列のしかたなど、新たな商品展開を提案した。これが功を奏して売り上げがアップ。小売店も喜び、小林社長は「小林製薬のブランド価値向上につながった」とホメホメ。