丸紅は18日、ロシア国営石油会社のロスネフチと、極東ロシアで検討されている液化天然ガス(LNG)基地建設などで提携すると発表した。基地は、最大年産1500万トン規模で、総事業費は1兆5000億円にのぼるとみられる。
丸紅は、ガス販売や資金調達、プラント設計、輸送などで幅広く連携し、ロスネフチが保有する石油ガス鉱区の共同探鉱・開発も視野に入れる。
LNG基地の事業性や資金の調達方法などは今後詰める。ロスネフチは、生産量で世界最大の石油・ガス会社。LNG基地の建設を機に輸出事業にも参入する。丸紅もLNG基地に参画することで対日向けLNGの安定調達を目指す。
ロスネフチはサハリン1のプロジェクトを主導する米エクソン・モービルと2018年をめどに、サハリン島対岸のデカストリにLNG基地を建設する構想で、サハリン1に参画する丸紅も協力要請に応じる。