平成25年3月期の連結決算で、営業損益が364億円と2年連続の赤字に陥った任天堂。岩田聡社長は、26年3月期に1千億円の営業黒字を「コミットメント(公約)」として掲げ、達成できない場合は辞任も示唆している。
ただ、低迷する据え置き型ゲーム機「WiiU(ウィー・ユー)」や携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の確実なテコ入れ策に掲げたのは、自社ソフトの集中投入が中心で、先行きには懸念もある。
「目標達成は可能。到達できない想定は今はしていない」
大阪市内で行われた24日の決算発表会見で、岩田社長は強気な発言を繰り返した。自信の裏には、最終損益(25年3月期)を黒字にした円安による為替差益の“追い風”や、今夏以降にWiiUの逆ざやが解消されるとの見通しがある。