ところが昨夏以降、その成長に陰りが見え始めているのだ。米調査会社オートデータによると、3月の米新車販売台数は前年同月比3・4%増の145万2946台と、6年ぶりの高水準を記録。
米ゼネラル・モーターズ(GM)、米フォード・モーター、トヨタ自動車など大手6社が前年同月比を上回る中、現代自動車は7・7%減(起亜自動車を含む)。2月に2年半ぶりのマイナスに転じ、2カ月連続のマイナスと不振ぶりが際立った。
輸入車が韓国車を上回る「逆転現象」
圧倒的なシェアを誇る自国の韓国でも異変が生じている。今年の韓国カー・オブ・ザ・イヤーに、トヨタの人気セダン「カムリ」が輸入車として初めて選ばれたほか、独BMWの高級セダンなどが現代自動車の同車種よりも売れるなど、クラス・価格帯によっては輸入車が韓国車の販売台数を上回る「逆転現象」が起きつつあるのだ。