今後、「スマホ同様にタブレットでの高精細化が進む」(大塚社長)のは確実で、各メーカーに売り込みをかける。
昨年4月に“日の丸連合”として発足したジャパンディスプレイの初年度となる2013年3月期の業績は、十数億円の営業黒字を達成したもようだ。売上高は、主要な取引先とみられる米アップル向けの受注が想定ほど増えなかったことなどを受け、統合前の約4500億円(3社合計)から若干の上積みにとどまったようだ。
6月に最新鋭の茂原工場(千葉県茂原市)が稼働する14年3月期は、生産量を大幅に増やし、中国、台湾メーカーを含め供給先の拡大を図る計画だ。
同社は16日、2次元表示と3次元表示を切り替えることができる車載用の新型ディスプレーを開発したことを発表した。今後も需要が高まる市場に向け、最先端の技術を盛り込んだ製品を投入し、競争力を高めていく方針だ。