中元商戦の本格化を前に、ビール各社がプレミアムビールの強化に一斉に動いている。
「アベノミクス」を背景にした円安・株高効果で、高額商品の売れ行きに勢いがあることを受け、各社とも高単価のビール販売が拡大すると判断。新たなギフト専用のプレミアム商品を投入したり、商戦期間中の販促費を大幅に拡大するなど例年以上の盛り上がりを見せている。
プレミアムビールは、サントリー酒類の「ザ・プレミアム・モルツ(プレモル)」とサッポロビールの「エビス」の2大ブランドが席巻する市場だが、今年は最大手のアサヒビールが初のギフト専用プレミアムビールで参入、激戦に拍車がかかるのは必至な状況だ。
新商品「アサヒスーパードライ ドライプレミアム セット」は、同社の主力ビール「スーパードライ」ブランド初のプレミアム商品で、国産ゴールデン麦芽やシトラス系の香りがするアマリロ・ホップなど希少価値の高い厳選素材を使用した。