即席麺は世界で今や1000億食を越える。日清食品は今年からケニアを拠点にアフリカでの市場開拓をスタートさせるが、世界需要4割の中国市場での勝負にも負けていられない。香港では70%のシェアを握る。
中国でカップヌードルはどのように受けとめられているのか、橋本さんに聞いてみよう。
ニュートラルな印象を与えている
「特に都市部の若い人たちに人気がありますね。彼らは舶来ものと見ています。香港では日本製と思われていますが、中国では中国製ではない、と。でも、かといって日本製でもない。香港の人気俳優を使った宣伝の仕方もそうなのですが、ニュートラルな印象を与えているようです」
日本のカップヌードルは白をベースとしたロゴの大きいシンプルなデザインだ。が、海外市場ではシズル写真で中身が想像できるようになっている。カップ麺とは何なのかがすぐ分かるよう、それなりに説明的でないといけない。カップヌードルのロゴ自身も、国内向けはやや装飾的であるが、海外市場ではアルファベットとして読みやすい工夫がされている。