ソフトバンクの米携帯電話3位スプリント・ネクステル買収が予定通り7月上旬に完了する見通しになった。世界3位の携帯電話グループが誕生する。
スプリント買収をめぐりソフトバンクと争っていた米衛星放送大手ディッシュ・ネットワークが18日に買収合戦から撤退すると表明。買収への障害はほぼなくなった。しかし、ディッシュはスプリントが完全子会社化で合意しているデータ通信会社クリアワイヤへの株式公開買い付け(TOB)で対抗しており、火種はなお残る。
スプリント買収を発表したソフトバンクは対米外国投資委員会など米当局の承認に向け、ロビー活動を含めて「全精力を注いだ」(同社関係者)。4月にディッシュが対抗買収案を発表した際には、驚いたものの「当社が断然有利だ。買収額引き上げの必要はない」(孫正義社長)と余裕の構えだった。その裏には、スプリント買収総額201億ドルを1兆6500億円(1ドル=82.2円)で為替予約した“円安差益”を追加投資に充てれば勝てる、との読みがあった。