国連教育科学文化機関(ユネスコ)による世界遺産決定から一夜明けた23日、富士山の周辺は観光客らでにぎわった。エベレストに世界最高齢の80歳で登頂した冒険家の三浦雄一郎さんの快挙もあり、スポーツ用品各社は関連商品やサービスの売り上げ拡大に期待を寄せている。
スポーツ用品大手のミズノは富士山の世界文化遺産登録を前に、16日から同社専門店「エスポートミズノ」(東京都千代田区)のアウトドア商品売り場を、富士山をイメージし模様替えした。
同社は今春から山岳ガイドと一緒に登山スキルを学ぶアウトドアスクールを開いているが、7月に予定している富士山のスクールは募集後ただちに定員を上回る人気ぶりだ。アウトドア商品も好調で、「特に女性向けは前年の2倍近いペースで売れている」(同社)という。
富士山関連グッズも売れている。そごう・西武が、池袋など11店で12日から実施している富士山グッズ約130品目を集めた企画は大盛況。富士山をデザインしたTシャツや茶碗(ちゃわん)などは特に人気で、「父の日のプレゼント向けの購入も多く、当初計画の2倍売れた」(同社)という。