おいしい国産小麦食パンの挑戦 日本の食糧自給率向上へ貢献 (1/4ページ)

2013.6.24 08:00

ゆめちからの刈り入れ風景。敷島製パンの開発チームは生産農家を廻って賛同者を増やしてきた=北海道芽室町

ゆめちからの刈り入れ風景。敷島製パンの開発チームは生産農家を廻って賛同者を増やしてきた=北海道芽室町【拡大】

  • 食料自給率アップを目指し生み出された、ゆめちから入り食パン
  • ゆめちから入りのパンを使って子供向けのサンドイッチ教室も開催した=東京都江東区
  • もっちりした食感にこだわったゆめひかり入り食パンの研究開発に取り組む高光健太郎主任研究員=名古屋市
  • 「ゆめちから入り食パン」の開発にあたる(左から)高光健太郎主任研究員、根本力開発本部長、上野恵美子チーフ=東京都目黒区

 北海道産の「強力小麦」を使い、その他の原材料も国産にこだわった「オール・ジャパン」のパンが静かな人気を呼んでいる。「パスコ」のブランドで知られる敷島製パン(名古屋市東区)の「ゆめちから入り食パン」だ。開発陣が目指すのは、ずばり日本の食料自給率向上への貢献だ。

 平成20年6月、敷島製パンの根本力開発本部長(当時マーケティング部長)に一通のメールが届いた。

 「国産小麦を使ったパンを研究してほしい」。盛田淳夫社長からの指令だった。前年の19年は干魃(かんばつ)などで世界の小麦価格が高騰。人口が増加する新興国の需要も拡大する中、パン用小麦のほとんどを外国産に頼る状況に盛田社長の危機感は高まっていた。

 同社は食糧難でコメ騒動が起きた後の大正9年に創業。創業理念に「パンづくりで社会貢献」を掲げる。その理念を、国産にこだわり抜いたパンという商品にして世に送り出すときが来た。そう実感した盛田社長の思いを、根本本部長らが形にしていった。

外国産と勝負できる強力小麦探しに根本氏は産地を奔走

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