おいしい国産小麦食パンの挑戦 日本の食糧自給率向上へ貢献 (4/4ページ)

2013.6.24 08:00

ゆめちからの刈り入れ風景。敷島製パンの開発チームは生産農家を廻って賛同者を増やしてきた=北海道芽室町

ゆめちからの刈り入れ風景。敷島製パンの開発チームは生産農家を廻って賛同者を増やしてきた=北海道芽室町【拡大】

  • 食料自給率アップを目指し生み出された、ゆめちから入り食パン
  • ゆめちから入りのパンを使って子供向けのサンドイッチ教室も開催した=東京都江東区
  • もっちりした食感にこだわったゆめひかり入り食パンの研究開発に取り組む高光健太郎主任研究員=名古屋市
  • 「ゆめちから入り食パン」の開発にあたる(左から)高光健太郎主任研究員、根本力開発本部長、上野恵美子チーフ=東京都目黒区

 もっとも、1斤300円という高価格がやはり敬遠され、売れ残ることが多く、敷島製パンの営業担当は小売店から「ボランティアで置いているようなもの」とまで言われたという。

 しかし、商品名に込めた国産小麦のことを「知ってもらいたい」(マーケティング部製品企画グループの上野恵美子チーフ)という開発陣の思いと、生産者の協力のハーモニーは実を結びつつある。生産者の賛同で、ゆめちからの作付面積は23年の100ヘクタールから24年には1千ヘクタールに拡大した。安定した生産量が確保できたことで、今年4月からは通年販売を開始。価格も220円に抑えることができた。

 本格販売から約3カ月。まだ「手放しで喜べる売れ行きではないが、購入者には評判がいい」(上野チーフ)と手応えも出てきた。新たな商品展開も視野にあるという国産小麦パンを広める挑戦は、確かな一歩を踏み出した。(滝川麻衣子)

ゆめちから パン作りに欠かせない強力粉の原料となる「強力小麦」の新品種で、北海道農業研究センターが開発した。病害への優れた抵抗性と、タンパク質の含有量が多いのが特徴。現在、パン用小麦の国内需要の約97%は輸入に頼っている。中でも強力小麦は、高温多湿で病害が発生しやすい日本ではつくるのが難しく、国産品は珍しい。

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