ドコモ「ツートップ」戦略で再編加速 “下位”指定メーカーに危機感 (4/4ページ)

2013.7.9 11:00

 合従連衡模索、事業継続再考も

 例えば、かつて国内トップシェアを誇ったNECの携帯電話事業は海外勢に押されシェアが低下、3期連続で赤字となった。この結果、単独での生き残りは難しいと判断し、中国の聯想(レノボ)グループと事業統合を交渉中だ。

 今後3年程度でスマホの国内シェア首位を奪う計画を掲げていたシャープは、ツートップ戦略によって「すべてが台無し」(関係者)という。シャープは経営危機が深刻化した2012年に、富士通との事業統合が社内で浮上した経緯もある。今後、各メーカーは事業継続に向けて再考を求められる可能性もある。

 危機感を募らせる国内メーカーにとって、不振の携帯電話事業をどうするかの「決断の時」は迫っている。海外勢に比べ世界的競争に打ち勝つ経営資源も乏しい国内メーカーは、国内外を含めた合従連衡の道も模索せざるをえない状況だ。“ドコモショック”に揺れる市場で、淘汰(とうた)の幕が上がった。(是永桂一)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5000円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!