ホンダは7日(現地時間)、ブラジルに四輪車の第2工場を新設すると発表した。年産能力は12万台で2015年の稼働を予定している。既存工場と合わせた同国での年産能力を24万台に倍増する。
投資額は約10億レアル(約430億円)。新たに約2000人の従業員を雇う。
サンパウロ市から北西に200キロの場所に580万平方メートルの敷地を取得しており、年内に着工する。現地で人気の高い小型車を生産する予定だ。
既存工場では小型車「シビック」「フィット」などを年間12万台生産している。ただ現在は需要増に対応して通常の2直体制に加え、残業を行っており、12年の生産実績は13万5894台で前年比65%増と膨らんだ。既存工場は手狭で生産拡大が難しいため、新工場建設が必要と判断した。
新工場には、7月に稼働した寄居工場(埼玉県寄居町)に取り入れた新塗装技術など最先端の技術を水平展開する。