スマートフォン(高機能携帯電話)向けアプリを手掛けるBearTail(ベアテイル、茨城県つくば市)は、スマホやパソコンで手軽に家計を管理できるクラウド型家計簿「ドクターウォレット」を開発した。アンドロイド版とアイフォーン版を提供している。価格はいずれも無料。
スマホのカメラでレシートを撮り、専用ページに送るだけで家計簿を作成できるアプリ。利用者のレシートの情報は専用オペレーターが手で入力してデータ化し、「食費」「光熱費」「娯楽」といった項目別に分類してグラフで表示する。手作業のため、自動機械読み取り機能(OCR)を持つ家計簿アプリに比べて精度の高いサービスを提供できる。
まずは年内に会員数30万人を目指すとともに、個人事業主や中小企業向けの有料版も発売する考え。
有料版はCSV形式での出力を可能にし、企業の会計業務をサポートする。料金は月額2000円程度になる見込み。すでに数社の企業に試験導入されており、経費の精算や会計帳簿用データの作成などに役立てられるとして反応は上々だという。